iPS細胞

iPS細胞は極めて再現性の高い技術です。すでに世界中で何百という研究グループによって作られています。

2006年(平成18年)、山中伸弥率いる京都大学の研究グループによってマウスの線維芽細胞(皮膚細胞)から初めて作られた。

命名者の山中が最初を小文字の「i」にしたのは、当時世界的に大流行していた米アップルの携帯音楽プレーヤーである『iPod』のように普及してほしいとの願いが込められている。

コーセーは15日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、67歳の日本人男性の肌の細胞を、同じ人の36歳時点の肌とほぼ同じ状態に若返らせることに成功したと発表した。

同じ人から1980年以降、定期的に提供を受けていた、36~67歳の五つの異なる年齢の肌の細胞を、京大のiPS細胞研究所でiPS細胞にした。

人間の皮膚などの体細胞に、極少数の因子を導入し、培養することによって、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力とほぼ無限に増殖する能力をもつ多能性幹細胞に変化する。

この細胞を人工多能性幹細胞 (induced pluripotent stem cell:iPS細胞)と呼びます。
老化の指標としてよく知られているのが、細胞の染色体の両端にある「テロメア」と呼ばれる構造。

テロメアは、遺伝情報を含む染色体の末端にあるDNAの構造体で、靴ひもの先についているプラスチックのキャップのように、染色体を保護している。今では、細胞の寿命は、このテロメアによってコントロールされているらしいことがわかっている。

細胞染色体の両端のテロメアは年齢が上がると短くなるといわれる。
今回の研究では、細胞の初期化によって、老化した細胞の「テロメア」が回復可能かを調べました。

同一の細胞提供者の異なる年齢時に得た皮膚内部の細胞から、iPS細胞を作製。「テロメア」の長さが、元の細胞にあったものより回復したことが確認できた。

同社が分析したところ、老化の指標となる染色体の状態は五つのすべての年代で回復し、67歳時点のものも36歳時点とほぼ同じ状態になった。

同社は、こうしたノウハウを蓄積し、肌の老化のメカニズムの解明などにつなげ、化粧品の開発に応用する。

皮膚細胞から作ったiPS細胞を動物や人体での治験に代わって活用し、肌トラブルの少ない化粧品の開発につなげたい考え。数年以内の実用化を目指す。

人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製する過程で誤った試薬を使用した可能性が否定できないとして、臨床用iPS細胞の提供を一時停止すると発表。

臍帯血(新生児のへその緒に含まれる血液)を使って作ったiPS細胞作製の際、本来なら使わない確認用試薬のチューブが見つかった上、中身と異なるラベルが貼られていたことが昨年11月に分かった。聞き取り調査や監視ビデオの復元も行ったが原因は不明という。

「非常につらい決断だが、大きく反省している。深くおわびします」と陳謝した。

京大は15年から、拒絶反応を起こしにくいiPS細胞の備蓄を進める。治験はこのiPS細胞を使う。
治験がうまくいけば、大日本住友製薬が国の承認を得たうえで、再生医療製品として実用化する。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です