時給

「ブラック企業」に続いて、最近は「ブラックバイト」という言葉も耳にすることが増えてきた。労働基準法などの法律を守っていなかったり、アルバイトから搾取するような働かせ方をするような職場を指します。

長時間労働で試験前でも休めないなど、学業に差し支えるケースが少なくない。残業代の不払いをはじめ、違法・不当な行為もある。大学ではゼミが成り立たず、試験に出席できないなどの実害も出ているが「簡単には辞められない」のが特徴だという。

バイトをしないと生活が成り立たない学生が多い。親からの仕送りや小遣いが減り、教科書代や生活費を自分で稼がないといけない。アルバイトのシフトと大学のテストがかぶったら、バイトを選ぶ――。近年、こうした学生が増えていて、大学側は頭を痛めている。

昔から「苦学生」とよばれる貧乏な学生はいたはずだが、現代の学生が置かれている社会状況は、非正規雇用の増大など雇用環境の悪化や子どもの貧困と格差の広がりなど、従来とは質的に異なる。週20時間以上働く学生は全体の3割弱いて、うち半数超が「生活費を稼ぐため」とした。特に奨学金の利用者の方が長く働く傾向がある。

塾講師や家庭教師として働く大学生の間で、休めなかったり、残業代が出なかったりする「教育ブラックバイト」の被害が目立つ。教育業界で働くアルバイトの人たちから「バイトを休めない」「辞めさせてもらえない」という相談が相次いでいるという。

「塾講師は時給が高いと思っていたが、授業前後の準備・報告も含めると、時給が800円を切っている。最低賃金以下だ」

授業の1時間前からテキストの作成、授業後は生徒個人の「報告書」の作成が必要で、2時間はかかる。生徒への年賀状や教室の掃除も担当させられ、残業代は一切出ない。時給を計算すると、東京都の最低賃金(888円)を下回った。

1~2月は受験を控える生徒にとって重要な時期だが、ちょうど大学のテスト期間と重なり、「勉強時間が足りないし、必修の単位も落としそう。どうしたらいいんでしょうか…」(女子学生)

「家庭教師のバイトをやめたいと言ったら、数十万円の現金を要求された」というケースも。弁護士が会社側に督促をやめるよう通知し、現金を支払わずに済んだという。

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